ルール

中学生にスマホを持たせる時、契約書を書かせるのは良くないと思う

中学生にスマホを持たせるとき、スマホを使いすぎないために「契約書にサインさせる」みたいな案をちょくちょく見かけます。契約書のテンプレートまであったりしますね。
だけど、あまりうまくいかないと感じています。スマホ中毒を避けるには、もっと他の方法があるはずです。我が家が試行錯誤してみた方法をご紹介します。

まず目的をしっかり合わせる

まず、何のためにスマホを持つのか。
中学生として、大事なことはなにであって、大事なことを助けるためにスマホがあるのだ、という認識を親子で合わせる。
勉強はもちろん大事ですが、例えば、友達も大事です。そして友達と連絡を取り合うためにスマホが必要なんだね。とか。

そこをしっかり合わせておけば、何がダメなのかも子供が自分でわかります。
例えば、友達と会っている時もスマホばかり見ているようでは、もともとの目的を妨げるものになっている。それはまずいよね。などです。

目的に合わせてルールを直していく

逆に言えば、目的を助けるものなら、制限しなくていい。
スマホをめっちゃ使っても、それで勉強がはかどったり、友達とより仲良くなるなら、別に良いわけです。
まあゲームや動画やSNSを使うほど勉強がはかどる、はずがないので、実際は控えめになりますが。
ただ、利用の総時間でコントロールするのは合わないな、とか分かってきます。
単語帳アプリや、勉強の進み具合を報告しあうSNSと、YouTubeやTikTokでは当然分けて管理すべき。

そんな風に、ルールをいつも見直していく。結局、最初の取り決め通り問題なくいく、なんてないわけです。
ということは、契約書なんて、親が自ら破ってしまうようなもの。ないほうがいいです。あなた自身、仕事上で、頻繁に修正するような契約なんて、信頼します?しませんよね。せめて年1回でしょ。
でもスマホのルールは年1回の見直しでは、遅すぎます。初めてスマホを持つ子ならなおさらです。

スマホであれば、アプリごとの利用時間から、見直し&改善のきっかけを得られるわけですから、具体的に、データに基づいて振り返り、軌道修正していくことができる。軌道修正することを織り込んだルール運用にしなきゃいけません。どうせ大人のやり方を教えるなら、採用すべきは契約書じゃなくて、PDCAですよね。

自主性を重んじる

さて、運用という観点から契約書という形態が合わない ことはお伝えしたとして、つぎは自主性を重んじる、自律を育むという観点からの話。

「スマホのために勉強ができない」なんてダメだってことは、中学生ならみんな分かっています。
そして、「つい使ってしまう」ようにアプリの設計をしているのは、もちろん大人です。
そうなんですよ。スマホをつい使わせるように仕向けているのは大人なのです。しかも年中そればっかり考えているような、行動心理学のプロとかです。我々親より、よほど子供をうまく操ってしまう人たち。

そういう人たちから、子供をどう守るか。ルールという壁を次々作って、守るのももちろん、一部では必要です。でも全部それでいいのでしょうか。僕ら親は、自分で考えてコントロールするチカラも、育てていかねばならない。スマホに限らず、中学生の生活全般において。
そう考えると、スマホに限らず、本人が自分で「流されないように」したいのを手伝う形が理想ですね。

縛るのではなく、「つい」流されないようにサポートする。
そのためには、一度使いすぎてみて、本人自身が「まずいな」と思っているところに声掛けして見直していく みたいなことができるといいですね。まずいと思わなかったら、焦るけども・・・。

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