「みんな持ってるから」とスマホをねだられた親の皆様。どうしますか。
おもちゃでも何でも、みんな持ってる だけの理由で買い与えるのは大嫌いな私ですが、まずは、みんなってどれくらいなんだ。と調べてみました。
令和5年度で皆どれくらい持っているのか
ネットでさらっと調べて出てくる数字は、どうもちょっと、私が知りたい数字とは違う様子。利用している、というだけで自分専用とは限らない数字とか、契約がないスマホもカウントされている数字だったりとか。
というわけで面倒ですが、令和5年速報版 青少年インターネット利用環境実態調査から、推定してみます。
- まず令和5年調査対象の中学生は1259人。(資料5ページ)
- このうち、スマホを使っていると答えたのは、991人。(資料8ページ)
- それは自分専用の端末だと答えたのは93%、つまり921人。
- ここから計算すると、所有率は 921÷1259=73%となります。
というわけで、推定ですが中学生のスマホ保持率は73%。
東京都の調査によれば、中学生のスマホ利用率は令和2年で79.8%とのことですので、都市部は高くなる傾向があるということでしょうね。ただ、令和5年 奈良県の調査でも86%と出ていたり…まあ、どの数値も参考程度ということですね。でも7割は超えてるっぽい。
スマホを何に使っているか
何に使っているか、というのも、あちこちにデータがあります。上に挙げた青少年インターネット利用環境実態調査(11ページ)によれば、中学生の場合
- メッセージ交換:85%
- 動画:88%
- 検索:83%
- ゲーム:74%
等となっています。この中で、子どもが何をしたいと言っているのかを特定するのも良いですね。
動画や検索なら、子供専用端末じゃなくても良いし、何の通信が安いところにするのか、通信会社を選ぶときの目安にもなります。
親は管理しているか
中学生の親がどのくらい管理しているか、というデータは利用実態調査の18ページにあります。
それによれば、何らかの管理をしている、と答えた親は9割以上いるものの、フィルタリングは54%、使う時間や場所を決めている親も50%ちょっと。意外に皆さん、ゆるめの管理ですね。単に親がフィルタリングというものを知らないだけ、というケースもあるようです。
利用実態調査の表から中学生の部分を抜き出したものがこれ。
フィルタリングとまでは行かなくても、少なくともGoogleファミリーリンクは、無料だしお勧めかなあと思っています。
あと、中学生じゃないけど気になったのは、東京都の調査での小学生データ。
子どもが知らない人とどのようなやりとりをしていたか
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/04/28/30.html
「知らない人に写真や動画を送ったことがある」という子が24%もいるということです。ほぼ4人にひとり。そんなにいるとは思いませんでした。ちょっと心配になってしまいますね。トーンモバイルは「自撮り警告」てのが見守り機能に含まれますが、これをケアしていたのか、と納得しました。