ルール

中学生にスマホは悪なのか。1日何時間制限なら良いのか。

中学生にスマホを、持たせないほうが良いのか。すごく悩みました。
持たせずに済むならそれがベスト。なんとなくそう思うけど、本当なのか。問題を小分けにして考えていくと、少し手がかりが見えてきました。

まず、事実を押さえる

まずはこちらの調査を見てください。小中学生対象に、東北大学の研究所が行った調査結果です。有名大学の研究所とはいえ、ぜひ恐れず、いろいろツッコミながら見ていただきたいデータです。

出典:https://thinkcampus.jp/?p=5775

見て、「あれ?」って思いませんか。
そうです。スマホを使うほど成績が下がっていくのはまあ、そうだろうなと思うのですが、なんと「全く使わない」より「1時間未満」の子のほうが成績が良いのです。

じゃあ、スマホをちょっと使ったほうが成績が良くなるのか?
そんなわけないことは、分かりますよね。ちょっとややこしい言葉で言うと、「相関と因果関係は違う」みたいな話なのですが、このケースで簡単に言えば、「成績が良いのはスマホが原因じゃないだろ」ということです。
この場合はたぶん、「成績のいい子はスマホを使いすぎない」てのが本当な気がしますよね。スマホの使いすぎはまずいと分かっていて、自分で抑止できるなんて子は、そりゃ賢い子だから成績も良いでしょ。

そんなふうに考えてくると「スマホを持たせたら、必ず成績が下がる は間違い」ということもわかります。
成績良い理由が他にあったとしても、少なくとも「スマホを持ってるからダメ」じゃないということです。上記に挙げた調査も、4万人もの調査なので、信ぴょう性は高いでしょう。そうすると、どうやらスマホ自体が悪いとまでは言えなさそうです。まずこの点を押さえましょう。

本当に「中学生が」スマホを持つことが悪いのか

ではいったい何が悪いのか。はっきりしてますね。「使いすぎ」です。
ここでもう一度、考えてみましょう。「中学生の」使いすぎが悪いのでしょうか?
違いますよね。スマホ使いすぎは、大学生にだって、大人にだって悪いです。誰だってやりすぎはアカン。そんなの当たり前。

ならば、答は簡単。「使いすぎないようにする」だけです。中学生がどうとか関係ない。

ただ、使う時間は一日何時間が良いか という点は、大人と中学生では違いますね。
上記の調査によれば、「1日1時間未満がベスト」とのこと。これもまた、鵜呑みにしてはいけません。
例えばゲームをNintendo Switchでやってる子が、「僕は1日1時間しかスマホやってません!!」って言ったところで、説得力ない。
調べものもスマホでやる子や、スタディサプリみたいな勉強アプリをスマホで使う子もいますから、それぞれの事情に合わせながら「1日1時間」を目安に決めてあげましょう。

持たせるときはどうしたらいいのか

結局、スマホを持つこと自体よりも、どう使うかが大事。では、スマホを持つとしてどう使ったらいいのでしょうか。

自分で考える

何のために、どういうルールにするか。子供に自分で考えさせるのがオススメです。
もちろん親の手助けは要るとして、その取り組み自体がとても勉強になる。
世の中、大人でも「なんためか分からないルール」を作っちゃう人多いですから、私たち親はそうならないよう、気を付けましょう。
したがって個人的には、「契約書にサインさせる」みたいなアプローチは違うなあと思っています。自分で考えさせる とは真逆で「お前を信用してないから、証拠を残す」みたいに思えちゃうんですよねえ。

自分で守る

自分で決めたら、自分で守る。ルール自体をとにかく守るのではなく、「何のために」の目的を達成できるように守る。
だからルールの微調整は、ありです。目的を達成できないルールなら、変えなければ。

しばらく前にベストセラーになった「スマホ脳」という本に詳しく書いてありますが、

スマホは「使ってない時ですら悪影響がある」場合があります。そばに置いてあるだけでもうダメなんだって。
自分の書き込みに「いいね」がいくつ付いたか気になる とか、メッセージが既読になったか。返信が誤解なく伝わったか。など、気になっちゃって勉強どころじゃない。いくら「スマホに触るのが1日1時間」でも、これじゃ意味がないですよね。
自分も気になってしまうのなら、スマホは隣の部屋に置く などのルールを考え出さなきゃいけないわけです。

親もスマホ漬けから抜け出す

ルールはできたとして、子どもにどう守らせるか。悩んでる親の皆様も多いとは思いますが、ここで振り返ってみましょう。
自分はどうですか?スマホ漬けになっていませんか?

結局、親がスマホ漬けになっていたら、いくら子供に言ったって、そりゃ子供も守りません。
スマホの使いすぎは良いことなんてない。だから親も一緒に、頑張りましょう。「手が空いたらすぐスマホを触る」習慣から抜け出す努力をするのです。私も努力中です。完ぺきにできてるわけじゃないけど、説得力は増しますよね。ルールを話し合うにしても、使いすぎを防ぐ技を教えるにしても。スマホ漬けの奴に言われてもなあ・・・って思うでしょ。

きっと、親自身にとっても良い効果があるはずです。

今回いろいろ考えて気づきました。悪いのはスマホ本体ではなく、「何も考えずに与えている親」なのです。まあ僕ら親自身が、いままで何も考えずにスマホ使ってきたから無理もないですが、そっから変えないとね。

とはいえ、スマホアプリは、スマホ中毒にするように作られているのも事実。なるべく長時間アプリを使ってもらうと、それだけ広告収入があったり、売上が上がったりするわけですから、スマホ側は全力で使わせに来ます。だから僕ら親自身も、精神力だけじゃ対抗するのはキツイ。仕掛け・仕組みで対抗しないと。スマホ中毒にならないよう、自分に制限をかけながら、子どもと一緒に頑張っていきましょう。

そういう意味では、やっぱりトーンモバイルが良いんですよねえ。スマホ漬けにならない仕組みがいろいろ装備されています。我が家は今のところ子供だけトーンモバイルですが、私自身もちょっと考えています。親が自分で使うにしてもいい仕組みがある。一度見てみてください。

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