小学生のうちは、友達もそんなにスマホを持っていないから、時間を決めるぐらいで行ける。
でも中学になってくると、ある程度自由を与えたうえで、自分で節制できるようにしなければならないので、少し難しいですよね。
我が家が決めた方法を共有します。
何のためのルールなのかを定める
そもそも何のためのルールなのかを文字で残しておくのは大事ですね。守る理由がわかるから破りにくくなるし、ルールをAにするかBにするか迷った時や、あとでルールを変えたり追加したりする時に、立ち戻る場所としても、役立ちます。
ルールそのものだけ見ると、ただの決まり事ですが、何のためのルールなのかが分かっていると、決めやすくなるし、納得感があるものができるということです。これがないと、親の側も、どんどんルールを追加しちゃったり、ね。
- ネット犯罪から守る
- スマホ中毒・時間泥棒から守る
- 多すぎる課金から守る
まあ、課金は親の都合もあるとして…縛り付けることが目的じゃない。スマホには悪い面もあって、ルールを決めるのは子供自身のためだということですね。これらを子供にわかりやすく伝えることが第一歩です。
渡す前にルールを決める
これは塾の先生に聞いたことですが、「スマホは与える前にルールを決めることがとても大事」とのこと。
たしかに、使うようになってから制限がかかるのは、子供にとって新たなストレスだし、聞き入れにくいです。
最初から、スマホを買ってあげる条件 としてルールを定めておけばスムーズです。それでも、後でルールを破ったり変えたくなったりはあると思いますが、後から決めるよりも納得感はありますよね。
大きく分けて、こんなカテゴリでルールを定めます。
- 使う時間・時刻・場所に関するルール
- 使う内容(アプリや書き込み)に関するルール
- その他のルール、または注意
ルールを決める時のポイント
我が家がルールを決めるにあたって、試行錯誤した結果です。
数を多くしない
親としては、10個も15個もルールを決めて、破るたびにさらに追加したくなりますが…どうせ守られません。
それよりも、少ない原則を定め、繰り返し伝えて徹底するほうが、親にとっても子供にとっても良い。
親にとっては、頭を悩ませなくていいし、子供にとっても、少ないルールを守れないんじゃ、さすがにプライドが許さない。
原則ならば、守る理由もよくわかりますしね。
できれば、親が作るルールは少なくして、子供が自分で工夫を載せていくのが理想ですね。
親が作るのは、多くても5個ぐらいにしたいと思っています。
注意とルールは分ける
ルールを少なくすると、当然カバーできない場面がたくさん出てきます。
そこは、「注意」という分類にすることで解決しました。
例えば「外のWiFiにむやみにつながない」。
これって、危ないからという理由なので、ルールじゃなくて注意にするのです。
注意だと、自分のため、あるいはよりよく使うためのアドバイス ということになるので、数が増えてもそんなにストレスじゃない。
忘れるかもしれないけど、次は守れるようにすればいいだけ。守れなくて罰を与える というのとは違う。
なぜルールを決めるか(何から守るのか)を明確にする
これは冒頭にも書きましたが、「親から縛られる」と思うと、どんな良いルールだってストレスにしかなりません。
ネットの世界は怖いものだということ、でも適切に使えば便利なものであること。
どういう危険があって、それらの危険を避けるにはどうしたらいいか ということ。それを分かって欲しい。
さらに言えば、「我が家のルールを守っていても、それで万事、大丈夫だとは思うな」ということも伝えておきたいですね。
もともと無法地帯であるネットですから、情報リテラシーは使いながら体得する部分は多い。気を付けて使うこと。
余談ですが、私が中学からスマホを持たせる許可をしたのも、情報リテラシーが関係しています。
端末の扱いなら、今の子は教えなくてもなんとなくできる。親の端末で、親が知らないような機能すら見つけて使っている。さすがデジタルネイティブです。
しかし、中身。ネットにある情報にどう触れて、何を信じて、何を疑うか。これは教えるのが難しい。中学生からトライ&エラーで始めても良いかな。と思ったので、スマホを許可しました。
ひとつひとつが何を目的としたルールなのか説明する
ルール全体を定める意味は、上で書いたとおりですが、ルールの項目ひとつひとつについても、説明したほうが良いです。説明と言うよりは、話し合って決めるのがいいかな。
そのためにも、ルール数は少ないほうが良いですね。
目的をしっかり理解したら、納得して守りやすくなるし、逆に言えば応用ができるようになります。これはセーフ、これはアウトって自分で判断できるようになるということです。
中学生に限らず、大人でも言えることですけどね。
- これは、勉強時間をスマホで溶かしてしまわないためのルール
- これは、友達とネットでもめないためのルール
- これは、犯罪に巻き込まれないためのルール
など。それぞれ「そのためにはどんなことに気を付けて、どんなルールにしたら良いか」が話し合えると良いですね。
ご参考まで。